オススメ!漢を学べる漫画 暴力大将VS熱笑花沢高校 レビュー&比較

漢(おとこ)とは!を考えてみよう

今回の学べるマンガ紹介はどおくまんプロの”暴力大将”と

熱笑!!花沢高校”です

本作家(集団)作品の中でも特に人気の高い両作を

”(おとこ)目線で語りたいかと (︶^︶)スン!

”我々世代” 的には若い世代の人達(男子)には

ぜひ読んで漢を感じて頂きたい物語

(決してジェンダー・エイジズム無視発言ではありません)

では始めましょう

あらすじ

 暴力大将 

出典

暴力大将 秋田書店・徳間書店(ワイド版) どおくまんプロ

主人公”力道剛”は三度の飯より喧嘩が好きな小学生

転校先の学校で行われている喧嘩の定期戦に

飛び入り参加した事を機に”大将”(親分)に抜擢される

しかし敵対グループの長であり日下部財閥の御曹司である

日下部四郎に目を付けられ命すら狙われる事に

執拗な陰謀により中学時代に矯正院に送られ

太平洋戦争時には意図的に激戦地送り

ただ数々の苦難は結果として力動本人や部下達を

漢として組織として成長・団結させ 

戦地から帰還後は戦後ヤミ市を庶民の味方として運営

正体不明の総元締めとの商いにおける闘争に奔走していく

 熱笑!!花沢高校

出典

熱笑!!花沢高校 秋田書店・徳間書店(ワイド版) どおくまんプロ

主人公”力勝男”は見た目はゴツいがヘタレで泣き虫

中学時代の壮絶なイジメ生活から脱却すべく

”高校デビュー”を狙って地元から距離のある花沢高校に入学

当初は入学初日に腹心の部下となった石田鉄太郎の助言を受けつつ

いじめられっ子であったことが(石田にも)

バレない様立ち回るばかりだったのだが

実は彼には”ツッパリ”としてのとてつもない才能があり

その事を見出した一匹狼ながら大阪最強の男と言われる

同高校の先輩獣田三郎の後押しもあり幾つかの戦いを経て番長となる

しかしそれは大阪全体を牛耳る(更に大きな?)野心を持った敵

天界君主との死闘の幕開けに過ぎなかった

戦闘バイクを駆り圧倒的戦闘力を誇る天界の組織

”北大阪の虎”に対抗すべく

力もまた”黒いゲリラ”を組織し戦闘バイクを量産

戦いは高校生同士の争いを遥かに超えた

戦争レベルの規模となっていく

主人公

力道剛

登場時から飄々として何事にも動じない性格

勉強は苦手 女に免疫がない典型的な昭和の少年漫画の主人公

学生時代は多少腕っぷしの強さをひけらかす部分も見えたが

大人になってからはそれもなくなり落ち着いた

また作品中 力動の”死んだ目”を見たことがなく

楽観主義者ではないが絶望とは無縁

常に正道を歩き曲がった考えを持たず

作品名は暴力大将だが彼の考え・行動には一貫して””が伴っている

力勝男

もともとは臆病で悲観的 何かというと”死にたい”と口にしていたが

”北大阪の虎”を倒すと決意した頃から

腹が据わり怯えた表情をしなくなった

自分にわからない事・出来ない事は素直に他人を頼り(信頼し)

任せるため本人が意図しなくとも物事が

(周りの自発的な行動により)好転していく

力には力で対抗せざるを得なかったため

結果的に大きな罪を犯してしまうことになるが

彼の心の中にもしっかりと””は備わっていた

主人公の2人は共に背中で語るタイプ

自らの力や立場を誇示せず 真っ直ぐな目線で物を見・考え正しく判断しているので

多くを語らずとも自然と人がついてくる

結論として”自らの行動で義を表すのが漢”という事

宿敵

日下部四郎

いわゆる”臆病をプライドでカバーしている”男

父親の財力・権力しか頼るものは無いのだが

全ての事が自分の思い通りにならないと気がすまない性分なため

手が付けられない

力動を憎み・恐れ 排除しようと何度も画策するがうまくいかず

現状から逃亡し酒に溺れる

物語の終盤の出会いにより 彼の眼にも”漢の光”が見え始めたのだが

やはりそこまでの行いが祟ったのか最後は・・・

天界君主

とても高校生とは思えぬ公家のような出で立ち(笑)

生い立ちや経歴などは作中でも何も語られていないため

彼の最終目的やとてつもない財源の出処

海外の武器商人とすらつながっているコネクション等

謎ばっかりの怪人物

行動やセリフから考察すれば野心家というより

戦いや戦略そのものを楽しんでいるように見える

小人物タイプではないのだが”人を惹きつける力”

”強大な組織の頂点に立つカリスマ性”を持っているとは思えない

宿敵の2人には他者の気持ちを考慮する部分がなく

常に自分中心で物事を考えている

自分の味方になるのも敵になるの他人なので

人の心をないがしろにすれば

人の世を渡っていくのは難しい

”金や権力で他者を押さえつけるのは漢ではない”のだ

仲間・組織

力動の仲間たち

決して本人が望んだ生き方ではなかったはずなのに

力動の周りには参謀役の黒木をはじめ

自然と優れた仲間が集まってきた

過酷な状況になれば 人間は自然と結束するものだが

もともと敵であり筋金入りの不良であった者達も 

力動の””(うつわ)に惚れこんで

共に正しい道を歩む仲間・部下となる

加えて忘れてはならないのが

物語のキーパーソンである易者・照庵

陰日向に力動を支え続けたこの人物との出会いがなければ

力動の人生は全く別のものになっていただろう

力の仲間たち

力の仲間の輪の広がり方に関しては

参謀である火野の的確な判断や 

幹部であり着々と北大阪の虎を倒すための準備をしてきた

富岡の人脈が大きい

だが同時に 激闘の末に力を男として認めた玉井の指摘通り

力に北大阪の虎を倒すための”総大将の器”があった事が

最大の理由といっていい

そしてこちらのキーパーソンである獣田のピンポイントな助力

結局どんなに強い人間でも他者の協力なくして

大きな事を成すことは出来ないのだ

人間関係における2人の共通点は

本人の心の広さから集まってくる仲間達と

全てを任せられると判断し後押しした

キングメーカーの存在

一体彼らに何がそうさせたのか?

ついて行きたい・支えたいと思わせる人間力であろう

真の漢は器が大きい”これが結論

漢として

今回2つの物語を比較・考察して気付いたのは

男の生き様に不可欠なのは”義と器”だという事

モラルや人の心を無視して真っ当な人生は歩めないし

相手や状況によって態度を変える小人物に人が惹かれることもない

現実論として守り切るのは難しいがあやかりたい生き方だとは思う

最後に

あくまでマンガはフィクション世界の話である

だが架空の物語から感動・感銘・影響を受け 

人として成長するのは間違いではないだろうし

むしろ素晴らしい事と思う

私はこの先も「学べるマンガ」シリーズを書いていくつもりなので

どうか見捨てず ついてきていただけたら幸せです

ご清聴ありがとうございました m( _ _ )m

プロフィール
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ジェネラル

北海道在住のアラ還ブロガーです
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